「どうせ自分なんて、何をやってもうまくいかない」
「正社員の経験もないし、職歴もボロボロ。こんな自分がまともな仕事に就けるわけがない……」
もしあなたが今、そんな気持ちでスマホの求人サイトを眺めているなら、ちょっとだけ手を止めてみてください。
この記事は、過去の僕と同じように、先の見えない不安で押しつぶされそうになっているあなたのために書きました。
工場の求人を見ていると、「期間工」や「派遣」という文字ばかりが目に入りますよね。
それを見て、こう思ってページを閉じちゃう人がすごく多いんです。
「派遣や期間工なんて、景気が悪くなったら真っ先にクビを切られるだけでしょ。結局、またすぐ不安定になるだけじゃないか」と。
その気持ち、本当に痛いほどよくわかります。
なぜか?
それは僕自身も同じような状況だったからです。
転職4回・借金200万・うつ・ADHD。32歳でどん底だった僕の経歴

実は僕自身、32歳のときに職歴ボロボロのどん底状態でした。
転職は4回を重ね、気づけば借金は200万円。
心を病んでうつ病になり、さらに追い打ちをかけるようにADHD(発達障害)まで発覚しました。
詳しいことは以下の記事に詳しく書いているので興味があればご一読ください。
「何をやってもダメな、社会不適合者なんだな、自分は」
そう自暴自棄になっていた当時の僕は、工場の求人を見て
「期間工になって、もしすぐにクビを切られたら、今度こそ本当に終わる……」
と怯えていました。
また期間工の雇用形態なんかも知りませんでした。自分の状況を左右するかもしれないのに、です。
でも、そんな僕がこの業界に飛び込んで、今年で8年目になります。
日本の基幹産業である自動車業界のド真ん中で、今もこうして生き残っています。
しかもその間に忘れもしない、例のウイルスによる
「ガチの不況(大減産)」
も現場で直に経験しました。
その修羅場をくぐり抜けて、僕が確信したことがあります。
企業が非正規を使い捨てにしようとする厳しい現実があったとしても僕たち労働者側が知識を付け
「どの雇用形態を選び、どう仕組みを利用するか」
で、いくらでも生き残れるという事実です。
この記事では、何をやってもうまくいかないと感じている20〜30代のあなたに向けて、工場の働き方の違いや、法律がどうあなたを守ってくれるのか。
そして僕がコロナ禍の現場で見た
「誰が残り、誰が去ったか」
のリアルな舞台裏まで、すべて包み隠さずお話ししようと思います。
今回の記事は少し長いですが読み終わるころには、
「企業に使い捨てにされる側」から
「仕組みを賢く使いこなす側」へ
ガラリと視点が変わっているはずです。
まず伝えたいこと:企業が非正規を「使い捨て」にしてきた現実と、形勢が逆転した「いま」の状況

本題に入る前に、ネットの綺麗事ではなく、現場のリアルな本音を最初にお話しさせてください。
「非正規の求人が多いのは、企業が労働者を使い捨てにするためではない」なんて言う人もいます。
が、僕は半分はウソだと思っています。
ハッキリ言って、企業の本音としては長年
「いつでも切れる便利な使い捨て」
として非正規の枠を確保してきました。
自動車や半導体、電機といった製造業は、景気や注文の波によって、作る量が激しく変動します。
注文が爆発的に増えれば人が要りますし、減れば生産を抑えなければいけない。
この激しい波のクッションとして、不況のときに真っ先にカットできる派遣や期間工が必要不可欠だったのです。
でも、ここであなたに一番伝えたいのは、そんな企業側の冷徹な都合は、コロナ不況を完全に抜けたいま、
「完全に崩れ去っている」
ということです。
現在の工場業界は、歴史的な「超・人手不足」の売り手市場。
コロナ禍の減産期を乗り越え、世界中で日本のものづくりへの需要が爆発しているにもかかわらず、とにかく働く人が足りていません。
企業側はいま、
「ポイポイ使い捨てていたら、誰も求人に応募してくれなくなって、工場自体が動かなくなる」
ことになるので迂闊なことは出来ないのが現状です。
つまり、かつてのように
「企業が労働者を使い捨てる時代」から、
「僕たち労働者側が、人手不足を人質に強気に企業を選び、利用する時代」
に変わっていると考えています。
「使い捨てにされる……」と怯えて自分を責めたり、会社や社会に対して怒りを持つのはもう止めましょう。
この人手不足という絶好のボーナスタイムに乗っかって、大企業から
「一生食いっぱぐれない安定雇用」
や自分の目的のために
「まとまった軍資金」
を合法的に得ましょう。
そのための具体的な戦術を、順番に説明していきます。
「すぐクビ」は誤解!企業が好き勝手に使い捨てできない法律の存在

企業は確かに僕たちを
「いつでも切れる存在」
として雇おうとしますが、国もバカではありません。
「企業が好き勝手に使い捨てにできないようブレーキ(法律)」をガッチリ用意しています。
労働契約法第17条には、
「有期契約は、やむを得ない事由がある場合でなければ、契約期間の途中で解雇することはできない」
と定められています。
労働組合の連合の解説でも、この「やむを得ない事由」は
普通の解雇よりも厳しく判断されます。
もし不当な解雇であれば、会社は少なくとも期間満了までの給料を支払う義務がある、とされているのです。
正式に契約を結んでいる以上、企業がどんなに
「明日から来なくていいよ」
と言いたくても、契約期間の途中であれば、国が法律であなたをガッチリ守ってくれているのです
「契約満了」と「クビ(解雇)」は、まったくの別物
じゃあ、ネットの書き込みでよく見る
「期間満了で終わった」
というのはクビなのかというと、それは違います。
契約満了は、あらかじめお互いに「この期間ね」と納得して決めていた期限が来ただけですから、解雇とは根本的に意味が違います。
しかも実際の現場では、真面目に働いていて「続けたいです」という意思があれば、契約が更新されたり、正社員登用の道に進めたりするケースがほとんどです。
「満了=強制終了」
ではないのですね。
もちろん、会社の業績が本当に悪くなったときに、契約期間が終わったタイミングで「次の契約は更新しない(雇止め)」という“合法的な使い捨て”が起こることは事実です。
ただし何度も更新を重ねて頑張ってきた実績があれば、判例上の
「雇止め法理」
というルールによって、会社が好き勝手には切れないようにさらにブレーキがかかる仕組みになっています。
ポイントをまとめると、企業は使い捨てにしたいけれど、
「少なくとも契約している期間中は、国が全力であなたを守ってくれるので、企業側も手が出せない」
ということです。
本当に考えなければいけないのは
「契約満了した後にどうするか」
ここからが僕たち労働者側の戦い方になります。
工場の「4つの雇い方」の本音。いいところ・悪いところを徹底解剖!

求人票を見たときに頭がゴチャゴチャにならないように、まずは4つの働き方の違いを整理しておきましょう。
綺麗事は抜きにして、それぞれの
「いいところ(メリット)」
企業側に使い捨てられかねない
「悪いところ(デメリット・リスク)」
を、僕自身の経験をもとに本音でお伝えします。
① 期間工(メーカーと直接契約する有期社員)
トヨタや日産といった大手自動車メーカーなどと直接、期間(最長2年11ヶ月)を決めて契約を結ぶ働き方です。
とにかく短期で稼ぐ爆発力がエグいです。
企業側も「使い捨ての調整弁」として集める以上、見返りとして「満了慰労金」や「入社祝い金」といった手当を、ビックリするくらい手厚く出します。
寮費・食費が無料の求人も多く、2〜3年で数百万円のまとまった貯金を作って人生をリセットしたいなら最強の選択肢です。
さらに、真面目に働けば大企業の正社員にステップアップできる「正社員登用制度」の枠も、人手不足の今は大きく広がっています。
どれだけ頑張っても、最長2年11ヶ月の「制限時間」が来たら一度契約満了でリセットされてしまうことです。
企業側に「次の契約は更新しない(雇止め)」と言われてしまえば、そこまで。
満了した後にどうするか。
「正社員登用を狙う」のか、「別の工場に移る」のか
を、常に自分で考えて動かなければいけないプレッシャーがあります。
1か月休めば2年また働くことは可能ですが、同じ部署に入れるとは限らない、というのもあなたにとって非常に負担になるところです。
② 登録型派遣(派遣会社と有期契約を結ぶ一般派遣)
派遣会社に登録して、数ヶ月ごとの短い契約でいろんな工場へ派遣される、昔からある一番スタンダードなスタイルです。
働く場所や期間をフットワーク軽く選びやすい、身軽さがあります。
「まだ方向性が決められない」
「とりあえず3ヶ月だけお試しで働いてみよう」
といった、お試し感覚でスタートするには最適です。僕は最初これにしようと思っていました。
働くことに恐怖心があったからですね。
当時は借金があったのでこの働き方はしませんでしたが、借金がなければこの働き方にしていたと思います。
【※一番注意!】 4つの働き方の中で、企業から一番「使い捨て」にされやすい、一番危険なポジションです。
- 派遣先(工場)を自分で選べない・すぐ変わる
- 工場の現場で「一番立場が弱い」
- キャリア(職歴)が一切積み上がらない
といったデメリットがあります。
例を挙げると現場の人間関係において、登録型派遣はピラミッドの一番下に位置します。
工場には「メーカー正社員」「期間工」「無期雇用派遣」「登録型派遣」が入り混じっています。
登録型派遣は数ヶ月単位でいなくなる前提(いつ切れるか分からない人)として扱われるため、どうしても現場で孤立しがちです。
責任のある仕事や、スキルが身につく工程は正社員や無期雇用派遣に。
登録型派遣には
「誰でもできる、ただただキツい単純作業」
ばかりが押し付けられる傾向があります。
③ 無期雇用派遣(派遣会社の”正社員”として働く道)
大手の工場特化型派遣会社の正社員として雇用され、そこから大手メーカーの工場へ出向して働くスタイルです。
将来が不安と感じている20代・30代に、僕がいま
「一番おすすめしている働き方」です。
登録型派遣の「使い捨て」ではない働き方です。
派遣法は適用されるが、その中の一部のルール(特に3年ルール)が適用されない働き方になっています。
期間工の場合は、2年11ヶ月で一旦契約を切ります。
しかしあなたは最初から派遣会社の
「無期雇用(正社員)」
なので、雇用主との契約はビクともしません。
もし工場側都合で仕事が途切れても、次の工場が決まるまでの「待機期間」中も派遣会社から休業手当(給料)が補償されます。
月給制ので連休で生活苦になることもなく、派遣でありながら
「クビと収入が途絶える恐怖」
がありません。
また僕が働いている自動車工場では無期雇用派遣で長期で働きつつ、真面目な仕事ぶりが認められて
「正社員登用試験を受けて正社員」
になった人もいます。
そして職場が嫌になって契約満了しても別の工場を紹介してもらえるのもメリットです。
なので僕はこの働き方が一番リスクが少ないのでは、と考えています。
また集合寮ではなく、個人寮としてマンションの一室で住むことができるため、一人がいい人は間違いなくこちらです。
期間工のような
「3年で300万円の満了金!」
といった、短期で爆発的に大金を稼ぐボーナス要素はありません。
あくまで
「毎月決まった給料が安定してもらえること」
が最大の強みなので、一気に大金を狙う人には物足りないと感じるはずです。
また、派遣会社の正社員なので、配属される工場を完全に自分のワガママだけで選ぶのは難しい場合も中にはあります。
またマンションの一室なので家賃半額負担、食費は自己負担の場合がほとんどです。
④ メーカー正社員(直接・無期雇用)
工場を動かしているメーカーに、直接正社員(期限なし)として雇われる、誰もがイメージする王道のポジションです。
「入り口の壁」がものすごく高いことです。
何をやってもうまくいかないと悩んでいる職歴ボロボロの状態から、いきなり求人に応募して一発で大企業の正社員として採用されるのは、現実問題として不可能です。
また、最初は手取りの基本給が低めに設定されていることも多く、期間工のように「1年目から年収500万円超!」といったスタートダッシュは期待できません。
現実的ではないので、あくまでこのポジションを目指す、というのがひとつの答えだと思います。
安定感は文なしのトップクラスです。
毎月の月給はもちろん、賞与(ボーナス)や退職金、昇進制度もしっかり整っています。
不況の波が来ても、国と会社の組合が全力であなたの雇用を守ってくれます。
【実体験】かつてのコロナ不況時、僕は現場で「誰が残り、誰が去ったか」を見た

なぜ、最初にこれほど詳しく
「4つの雇い方」
についてお話ししたのか。
それは、これからお伝えする
「僕の実際の体験談」
に、すべて繋がってくるからです。
ここまで読んでくれたあなたなら、もう4つの雇い方の「メリット・デメリット」がもう頭に入っていると思います。
その上で、このリアルな話を聞いてみてください。
数年前、忘れもしないあのコロナ禍が襲ってきたとき。僕がいた工場も、すべての生産ラインが一瞬にしてストップしました。
「不況になったら工場は人を使い捨てにする」
という、あの恐ろしい現実が目の前で起きる瞬間を、僕は内側から生々しく見ることになりました。
結論から言うと、職場では雇い方の違いによって運命がくっきり分かれました。
僕はコロナが流行る直前にメーカーの正社員になれて、運よくそのまま残れました。
一方で、「登録型派遣(時給制)」で来ていた人たちは、契約満了のタイミングで更新されず、職場を去っていきました。
これが企業側の言う
「使い捨て」
の現実です。
同じ現場で、同じ作業をして、同じように汗を流していた仲間が、雇い方の違いだけで居なくなってしまった。
見ていて本当につらかったです。
でも、ここからがすごく大事なところです。
同じ派遣という立場でも、
「無期雇用派遣(派遣会社の正社員)」
だった人は、何とかなりました。
メーカーとの契約が満了しても派遣会社との雇用は残ります。
次の工場が決まるまでの間、会社に在籍したまま給料の補償(休業手当)をもらって耐えることができていました。
このとき僕は、心の底から理解しました。
企業が使い捨てにしようとしてくるのは事実。
だからこそ、正しい情報を自分でしっかりと掴み、リスクが少ない働き方(無期雇用派遣や正社員)を選ぶことが大事。
自分の身は自分で守らなきゃいけないんだ、と。
【結論】企業の手口がわかれば、自分に合う選び方が見えてくる

コロナ不況の歴史を見てもわかる通り、企業はできることなら、僕たちを2年11ヶ月働かせ、クーリング期間でリセットできる「登録型派遣」で都合よく使い回したいのです。
僕たちは、その思惑に無防備に乗っかってはいけません。
コロナ不況を抜けて「超・人手不足」になった今の時代。
「自分の目的に合わせて、他の3つを賢く選んで企業を利用する」のが正解です。
- とにかく早く大金を貯めたい/借金を返したい→ 企業側の「最長2年11ヶ月」という制限時間を逆手にとり、高額な満了金を得る「期間工」を選ぶ。
- 未経験から、まずは毎月の収入を安定させてクビの恐怖から脱出したい→ 企業側の使い捨てができない、派遣会社の正社員「無期雇用派遣」を利用する。
- 将来的に一流大企業の正社員になって、生涯の安心を手に入れたい→ 職歴ボロボロからいきなり正社員を狙うのは無理なので、まずは「期間工」の入り口から潜り込み、人手不足で合格率が上がっている「正社員登用試験」を突破して「メーカー正社員」の座を奪い取る。
人手不足時代の今、あなたの一番の強みは、
「最初に非正規で入ったとしても、あとからいくらでも軌道修正できる」
ということです。
「正社員になれなかったから、非正規として企業に一生使い捨てにされて終わり」
なんてことは、こと製造業の世界に関しては、正しく自分が選べば100%ありえません。
ここまで読んでくれたあなたなら、いくらでも逆転できます。
まとめ:不安の正体は、いつも「仕組みを知らないこと」
内容をまとめるとこの4点が大事が一番伝えたいことになります。
- 登録型派遣は、企業から不況時に真っ先に切られるリスクがあるため一番おすすめしない。
- 短期でガッツリ貯める、あるいは大企業の正社員へのステップアップを狙うなら、手当がエグい「期間工」が最強。
- 爆発力はなくても、とにかく毎月の給料を安定させてクビに怯えず長く働きたいなら、「無期雇用派遣」が一番手堅い防衛策。仕事ぶりが認められれば正社員も狙える。
- 今はコロナ不況を抜けた「超・人手不足」だからこそ、僕たち労働者側がこれら4つの雇い方の特徴を知った上で、強気に企業を利用するチャンスの時代。
何をやってもうまくいかないと感じているときほど、
「自分は企業に都合よく使い捨てにされる存在なんだ」
と思い込みがちです。
漏れ聞こえる綺麗事に騙される必要ないと思います。
企業がルールをうまく突いて仕掛けてくるなら、僕たちも法律と雇用形態という武器を持って、賢く立ち回り、自分の生活と安定を守り抜く、その気持ちが大事です。
僕も32歳、どん底のゼロからスタートしました。
けれど現状を変えたい、と強く思ったからこそ借金も完済し、安定した生活を得ています。
仕組みと正しい情報を選択して、時代の流れさえ分かれば、あなたはもう企業の
「都合のいい使い捨てのコマ」
にはされません。
まずは、自分が
「お金」と「安定」
どっちのメリットが今一番求めているのか考えてみてください。
どうせ受からないから、ダメだからと思わず強気の視点で求人票をじっくり見比べるところから始めてみましょう。
求人票の見方、手取りの計算方法などはこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
ここまでお疲れ様でした。
あなたの新しい一歩を、僕は心から応援しています。
ここまで読んだあなたへ
未経験OKの求人サイト、
結局どれを使えばいい?
工場勤務8年目の僕が、各サイトの「ガチの強みと弱み」を本音で比較しました
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